ヨガを勉強している人は、ほとんどの人が読んできているのが、賢者パタンジャリ・マハリシによって説かれた『ヨーガ・スートラ』という経典です。
その『ヨーガ・スートラ』の一章2節に、ヨガとは…がズバリ書いてあります。
YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH.
《心の作用を止滅することが、ヨーガである》
心の作用の止滅が成し遂げられたならば、その人はヨーガの最終目標に到達したことになる
「心の波立ちを制御することができたら、その人はヨーガをしていることになる」
と言っています。
このCHITTA/チッタというのが、Mind/心の事です。
私たちの心は、常に動いています。
「騒ぎ出したらずっと飛び回る猿のよう」と表現されることで「モンキーマインド」と言ったりもします。
(pic.は、前にバリで撮った食事中のお猿さん)
今、このblogを読んでいる時だって、頭の中では1つだけではなく2つも3つも色んな考えが飛び交っていると思います。
私もそうです。書きながら、
「あ。のど乾いたな」「何飲もうかな」「お風呂そろそろ入ろうかな」…。
同時進行で色んな思考が飛び交っています。
この飛び交う心の欲望が満たされないと、私たちの心はさらにザワザワしていきます。
同じ事柄を経験していても心の作用によって、感じ方が大きく変わる事がありますよね?
外界のすべてが、あなたの思考(想念)と心理的態度に基づいている。
「人は心なり。束縛あるいは解脱は汝自身の心中にあり」
自分が束縛されていると感じるならば、束縛されているし、解放されていると感じるならば解放されている。その事象をどう見るか、どう感じるかは自分の心次第です。
これは、友達と会話していても感じる事がありませんか?
何かエピソードトークしている時に、全然自分と違う捉え方をしている人に出会った事ありませんか?
例えば、誰かの幸せそう・楽しそうなSNSを見ているとします。
「いいね~、幸せそう。楽しそう☺」って思う人もいれば、なんだかやたらと斜めに批判的に見て「うわー、見せびらかしてるよね~感じ悪いねー」って言う人もいますよね。
こちらとしては、「いいね~☺」と会話が盛り上がると思って出した話題のはずが、思いがけずに批判的な反応が返ってくると、私は、『あ、今、この子の外界を見る心の鏡が疲れていて素直に見られない時期なのかな?何かあったのかな?』と判断して、そっと話題を変えます(笑)
逆に自分の心がそうなっている事に気が付いた時にも、自分の心の鏡が今、曇っているんだなぁ。少し心が落ち着くまで外界の情報を遮断してみよう。としてヨガをしたり、何か打ち込める事をします。
私の場合、料理や掃除(断捨離)をすると心が落ち着きます。
話を戻すと、ヨガの最終目標は、この常に動き回っている心を止めて滅ぼすまではいかずとも、コントロールできるようになる事 位に捉えておくと良いと思います。
まずは、自分のCHITTAを見つめて観察する時間を持つ事でも、変わっていきますよ。
『ヨガの時間は、自分を見つめる時間ですよ』とクラスで言うのは、この動き続けるモンキーマインドの動きを少しでも穏やかにしていくという事です。
その為に、呼吸法やアーサナ(ポーズを取る事)、瞑想等があります。
まずは簡単に…
3分だけでもただ目を閉じて静かに過ごしてみましょう。
目を閉じる3分前よりも心が少し静まって穏やかになっていませんか?
逆に3分間、余計ずーっと考え事が爆発してしまった方もいるかもしれません。
その自分をジャッジはせずに、「なんだ、今日は何したって脳内で猿が暴れてる日なのか」
と気が付いてあげるだけでも大丈夫です。
焦らずに毎日自分の心を見つめる時間を持つ習慣をつけませんか?
※参考文献:インテルガル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ
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