前回、アヴィヤーサ(修習)についてシェアしました。
そこで、以下をご紹介しましたので、今回は、ヴァイラーギャ(離欲)についてシェアしたいと思います。
ABHYASA VAIRAGYABHYAM TANNIRODHAH.
心の作用は、アヴィヤーサ(修習)とヴァイラーギャ(離欲)によって止滅される。
と書かれています。(ヨーガ・スートラ第一章 12節)
積極面として修習を行う。そしてもう一方で、そうした作用の原因から自分自身を引き離す。想念の制御に向けて積極・消極面からのアプローチを指示しています。
DRISHTANUSRAVIKA VISHAYA VITRISHNASYA VASIKARA SAMJNA VAIRAGYAM.
見たり聞いたりした対象への切望から自由である人の、克己の意識が離欲(無執着)である
心に執着や欲があると、次から次へと湧き出てくるその欲望によって心が揺れ動きます。
その時の心の状態に平安や休息はありませんよね?
アヴィヤーサ(修習)をする時に、心が揺れ動いていたら絶対に成功しません。
よって、離欲は常に伴っている必要があります。
例えば…(私の考えるイメージしやすいかなって思う例)
日々英会話に通っている人が二人いるとします。
片方の人は、ぐんぐん成績が伸びるのに、もう片方の人は何も変わらない。
これは、前者は、英会話を学ぶのが楽しくて日々通っている。
後者は、通っている自分に満足をしていて、レッスン中は帰ってからどこに出かけようか考えていたり、心が別のところをさまよっていて、もともとの意味が見失われている場合。
同じ60分を1年間費やしていても結果が変わってくるのはわかりますよね。
その割に、成績が伸びないと
『1年も毎日通っていたのに、何も変わらないなんて!』と怒ったり落ち込んだりします。
修習には、離欲もsetであるべし。
しかし、欲望がなくなるという事は、実際にはあり得ません。
私的なあるいは利己的な動機のない欲望はどんな欲望でもあなたを縛らない。とあります。

他人に奉仕をすればするほど、あなたはより大きな幸せを味わう事ができます。
誰かを幸せにすれば、その人の嬉しそうな顔を見て、自分自身も嬉しくなります。
物を持っていても永久に幸せであることはできない。持てば持つほどに不幸になる。
失うものが何もないから、何も持たないからこそ【自己】を持つ。
それが秘訣とあります。
また、無執着にある利点として
仕事を完全に行う事ができいるのは、だいたい執着心のない人である。
とあります。この話は、すごく個人的に納得しているのでシェアしますね。
インテグラルヨーガ・センターにヨガ講師が来て
【毎回新しい事を教えないと、生徒さんに「昨日と同じ事を教えている。他の新しいことを教えてもらえないのなら、お金は払えません」と言われてしまうのに、ここは、古くから同じような事を教えていても誰も失望して帰らないのはなぜですか?】と質問しました。
『私たちは、ヨーガを’売り’ません。私たちはただ、私たちの喜びのために教えているのです。(略)言うなればここでは、こころが働いているのです』と
私が楽しくて、みんなもここにいて楽しいから・・・みんなが私を楽しくしてくれて、その私がみんなを楽しくする。
報酬を期待して、もっともっとお金を得られるように…と考えているから、心が安定しないが、私的な利害から自由である時、われわれは仕事を十全にすることが、楽しく感ずる。
この話は、自分にも置き換える事が出来て、納得でした。どうしても自主開催をしていると集客が不安になったり、利益を意識せざる得ない時があります。でも、そういう時でもレッスンをすると、’純粋にレッスンをする時間を私が楽しんでるんだった!”と気が付く事が出来て、原点に立ち返る事が出来ます。もちろんある程度、利益は考えらねばならないですが、目先の利益にとらわれずに楽しもうって気持ちになります。参加してくださる皆さまに日々感謝です♡ Happyのループですよね
無執着が良いとは言え、ミニマリスト過ぎる生活や自己犠牲ばかりが良いというわけでもありませんし、衣食住も手放すわけにはいきません。そういう時の考え方としては、
他者に奉仕するための自分自身の備えとして持てばよいのです。
他者への奉仕に元気に出かけられるように、ゆっくり休む為のベッドがいるし、奉仕するためのエネルギーを得る為に、食事もするのです。
何をする時でも、「私は他者に奉仕するために自分自身を整えているのだ」という想い
で行えばよいのです。
瞑想も自分自身の平安のためではなく、安らかな心で外に出て、十分奉仕できる為。
無執着だけが、あなたの全人生を喜びに満ちたものへと変えるに足るのである。
とあります。(参照:ヨーガ・スートラ第一章15節)
もう一つ、禅の教えの私の好きな本からもシェアします。
「自分が、自分が」と考えない
「やりたいこと」に執着せず、
誰かに喜んでもらえるかもしれないと思うことをやっていくと、
「やるべきことはやり終えた」と納得して、人生の最期を迎えることができます。
詳しくは、本を読んでみてくださいね。禅の教えは、ヨガと通じる所があるので好きです。
(※参照【禅僧が教える 心がラクになる生き方】)
今日も長文を読んでいただきありがとうございました。
こういう時期だからこそ、余計、私利私欲の思いを他人への奉仕の気持ちに変えていきたいですよね。
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~YOGA~ RYT200 / YIC200(スタジオヨギー認定インストラクター) チェアヨガ修了 ~Pelvis~ b-i style認定インストラクター、マタニティエキスパート修了 ~その他~ JAAアロマインストラクター、食育インストラクター2級
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